SEPTEMBER.23.2016

第10回 ワーキング・グループ at IMG SRC レポート

第10回I.C.E Working Group 「IMG SRCに行ってみよう」が、2016年8月23日(火)、渋谷区神泉にあるIMG SRCの事務所の大部屋で行われました。室内のいたるところにはドローンや大型のディスプレイなどの機材が並び、IMG SRCならではの活発な制作風景の現場を見ることができました。

IMG SRCの設立は1998年、現在の社員は33名。デザインとテクノロジーの果てしなき探求をテーマに、日本発信のセンスと技術でまったく新しいヴィジョンを描き出すことを目標にしています。

オリジナルのインタラクティブ・デバイスを自社で開発!360°撮影システム「フォトサーキット」

日常的な案件をこなしているだけでは、焼畑農業的に技術を消耗してしまいます。自社内部で新たなクリエイティブや技術を開発し、クライアントにも提案していくことがこれからの時代のテーマ。そのひとつ、「フォトサーキット(Photo Circuit)」の紹介からスタートしました。

フォトサーキットは、円形で囲われたスペースにiPod Touchを配置し、360°の撮影を行うインスタレーション。連写やバレットタイムを使った撮影によって、その場で360°の「セルフィー動画」が編集され、自動的にYouTubeへ限定公開でアップロードも可能、参加者はSNSやブログを通じて共有することができます。

2015年の六本木アートナイトで披露した際は、毎時長蛇の列ができる大人気コンテンツに。その場限りで終わらないよう、YouTubeでアップされた動画をシェアできるような仕掛けも用意しました。

さらに最近では「CUBE SHUTTER ROOM」を発表。こちらは自動車「CUBE」の内側にカメラを設置し、乗客の「笑顔」を360°からバレット撮影で記録するというもの。各シートの前方に設けられたカメラが乗員の顔をモニターしており、「エモーションセンサー」によっていずれかの乗員の笑顔度数が100%に達したことを検知すると、その瞬間に車内の撮影が行われる仕組みになっています。

3DCG空間で生まれる新たなクリエイティビティ

続いて、IMG SRCが自社開発し、現在注力しているシステム「3D GRAFFITI」を紹介。今回は、会場内に設置された装置を使って、参加者が実際に体験できるように。

文字通り実空間をキャンバスに3Dの絵画を描くことのできる、新たなデジタル表現ツール「3D GRAFFITI」。6台のモーションキャプチャを用いて、絵を描く手の軌跡をセンシングすることで、3Dの絵画が仮想空間に誕生します。

タブレットをかざせば、バーチャル空間に生まれた3Dの絵を縦横さまざまな角度から鑑賞することも可能で、新たな絵画表現の可能性を秘めたツールになっています。

この作品は、去年の「TOKYO DESIGN WEEK」や、「Media Ambition Tokyo」で展示され、出展するイベントに合わせてアップデートを重ねている最中。

3D GRAFFITI体験イベントの後は、大部屋から移動。ローストビーフなど手の込んだ見た目のケータリングが振る舞われました。懇親会は参加者全員が誰かと会話をしている賑やかな状況で、会社間を超えた交流が夜遅くまで行われました。

Written by 髙岡謙太郎