一般社団法人 Interactive Communication Experts(以下、I.C.E.)は、2024年12月10日に『第12期 定時社員総会』と懇親会を開催いたしました。
第12期 定時社員総会はオンラインとオフラインのハイブリッドで開催され、各委員会を担当する理事と希望する加盟社の代表が参加しました。松岡芳弘理事(総務PR委員会委員長・株式会社東北新社)の司会のもと、第12期の決算報告、各委員会による第12期の活動報告と第13期の活動と予算の計画について発表がありました。
第12期決算報告
続いて、I.C.E.の運営理念、ビジョン、ミッションについて司会者から説明された後、2023年10月1日~2024年9月30日の第12期決算書について、久山和宣監事(株式会社ベースメントファクトリープロダクション)より報告がありました。この決算書は事前に加盟社からのメール投票にて承認を受けていますが、改めて貸借対照表、財産目録、収支計算書、正味財産増減計算書についての説明がおこなわれました。
久山和宣監事(幹事・株式会社ベースメントファクトリー)はオンラインより参加、「I.C.E.の13年の活動で積み上げてきたアセットを活かし、新陳代謝も高い団体を目指していきましょう」とエールを贈りました。
第13期の組織図と加盟・協賛企業
第12期の活動報告と第13期の計画発表
▼理事会
8〜12月は毎月、その他は隔月で定期理事会を開催しています。そこでは、各委員会活動の進捗報告や新規入会社、他団体との協力・協業についての審議等をおこなっています。その他、社員総会の開催、I.C.E.の課題や来期の施策を検討する理事会合宿を毎年9月に開催しています。
13期は引き続き、社員総会の運営、理事会・理事会合宿の議事進行をおこなっていきます。また、今期は理事選挙がおこなわれる予定ですので、そこが大きな活動になる予定です。その他、新規入会社の勧誘や他団体との協力・協業も引き続き進めていく予定です。
▼マネジメント委員会
各社の経営層やマネジメント層、管理部門のメンバーから募ったマネジメント委員で活動しています。毎月委員会を開催し、隔月と頻度高く「マネジメントサロン」を開催しています。なかでも12期は、取締役以上の役職者を対象とした「経営者サロン:ぶっちゃけ酒場」を開催し好評でした。経営者ならではの悩みを打ち明ける場として、情報交換をおこなっています。また、I.C.E.への入会を検討されている方をお招きし、I.C.E.を紹介する場としても機能しています。さらに「ロールモデル/メンター」「おすすめツール」「インプット方法」をテーマにしたミニアンケートも実施しました。2024年9月には「目指せ! 指名クリエイター クライアントに信頼されるクリエイターのキャリア戦略とは?」と題した、マネジメントセミナーも実施しています。
13期は12期の活動を踏襲しつつ、新たにコンセント社が中心となり合同研修を企画しています。
12期はゲストを招いたトークイベント「I.C.E. CREATIVE LOUNGE」を「カンヌライオンズ」をテーマに開催しました。また、会員社を訪問し、ポートフォリオや社内制度を紹介いただきながら親睦を深める「I.C.E. Meet & Greet」、さらに、11月には「開発テスト」をテーマにした実務に活かせる勉強会「I.C.E. 人材育成セミナー」を、会員社が講師となりオンライン開催しました。
13期はすでに2024年12月に外部講師会『“わかりやすさをデザインする” インフォメーションアーキテクトの仕事とは』を実施しています。2025年3月にはMount社の方を招いた企画を予定しています。「I.C.E. CREATIVE LOUNGE」に関しても、アニメーション制作現場をテーマにした会、カンヌライオンズをテーマにした会、さらにはAIの活用をテーマにした会を予定しています。東京学生広告研究団体連盟と協力した業界紹介向けのイベントも計画中です。
ビジネス委員会では、制作現場で役立つ環境整備をおこなっています。その活動内容は、いま現場で話題になっていることを取り上げたうえで、議論や知識の共有をおこなえるよう注力しています。12期は「ウェブアクセシビリティ」をテーマに勉強会を開催しました。そこで得た知見をもとに、I.C.E.ホームページのウェブアクセシビリティチェックと改修、報告会、および有志による検証の実践をおこないました。また、最近話題のノーコードツールSTUDIOや、大規模ECサイト構築を可能にするShopilify Plusに関するクローズドの勉強会もおこないました。
13期も引き続き、ウェブアクセシビリティの勉強を続けていきます。その後は、I.C.E.としての指針策定と対応を進めていく予定です。
総務PR委員会では、社員総会の運営、定款の再整備、理事会・理事会合宿の議事進行、レポート作成/Webサイト・SNS更新/リリースの作成・配信をおこなってきました。レポート作成においては、マネジメント委員会のキャリアプランセミナー、クリエイティブ人材委員会による「I.C.E. Meet & Greet」「I.C.E. CREATIVE LOUNGE」「I.C.E. 人材育成セミナー」の各種レポート、ビジネス委員会のサポートキット説明レポート。その他、ビジネス委員会や総務PR委員会、U35プロジェクトのレポートを作成し発信してきました。また、I.C.E. Webサイトでは、プライバシーポリシーの改訂と、ビジネス委員会のWebアクセシビリティ関連の活動で一部改修作業をおこないました。
13期も引き続き、I.C.E.会員各社との円滑なコミュニケーションをサポートする役割を果たしていきます。また、I.C.E.の活動に関する情報を内外に適切に発信し、理解を深めるための広報活動を実施していきます。
U35プロジェクトは、35歳以下のI.C.E.加盟社の制作現場メンバーのみで構成・運営しているプロジェクトになります。12期は、2回目となる『U35 Creative & Communication Award』を開催しました。こちらは、公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会デジタルマーケティング研究機構(DMI)と共催しているクリエイティブアワードとなります。さまざまな企画の仕事に携わる、35歳以下のビジネスパーソンを対象に「挑戦と経験の機会を提供すること」を目的としています。DMIの中にもU35プロジェクトという委員会があり、事業会社の35歳以下のマーケターが参加しています。DMIサイドが課題出しや審査といった役割を担い、全体の運営はI.C.E.がおこなっています。12期は株式会社ポーラと株式会社マガジンハウスから課題提供をいただきアワードを実現しました。また、アワードの運営に関連したI.C.E.のイベント開催もおこなっています。
13期も引き続き、DMI様のメンバーと協力しながら『U35 Creative & Communication Award』の企画・運営をおこなっていきます。2025年2月にキックオフをおこない、9月に企画受付開始、11月に審査、12月に最終審会・授賞式を予定しています。その他、35歳以下のコミュニケーション企画として、加盟社同士の交流会・イベントをおこなっていきたいと考えています。
100名近い参加者が集った懇親会
冒頭、阿部理事長による挨拶の後、日本アドバタイザーズ協会(JAA)中島専務理事よりご挨拶をいただき、懇親会がスタート。岡田理事より乾杯がおこなわれました。
懇親会の合間には、新規加盟社である株式会社ライデン、株式会社STUDIO HOLIDAYからの挨拶もありました。(※株式会社ヒャクマンボルトは都合によりご欠席)
株式会社ライデン 代表取締役 井上雄一郎氏:
「2024年12月に加盟いたしました。15年くらいやっている会社ですが、これまではお仕事をいただいている広告代理店さんにクリエイティブを出すことに全力投球してまいりましたが、その状況で人を育てるのは難しく、今後は採用した人材をきちんと教育をしながら価値提供できる会社に生まれ変わりたいと考えています。I.C.E.加盟社の方々は、私たちができていないことを実現させている会社さんばかりですので、いろいろと勉強させてもらいたいと思っています。よろしくお願いいたします」
株式会社STUDIO HOLIDAY 代表取締役 堀内弘誓氏:
「私は元電通でして、7年前に独立いたしました。STUDIO HOLIDAYは、主にブランディングとブランドデザインをする会社です。近頃はブランドデザインをするにあたり、デジタルが欠かせなくなってきました。事業をデザインすることが増え、例えば機関システムをどうデザインするかといった課題が生じた際に、デジタルやシステムについてのリテラシーを高めていく必要性を感じています。そんななか、遠崎副理事長にお誘いいただき加盟させていただきました。今後、デザインやシステムを学んでいけたらと思っています。よろしくお願いいたします」
その後、I.C.E.の各委員会より活動報告や今期の予定が発表されました。(※総会の発表内容と重複するため本記事では割愛させていただきます)
懇親会の後半には、ご挨拶と、来期の『広告電通賞』について第77回広告電通賞審議会の沼澤忍事務局長より、2025年3月より応募が開始されると告知がありました。
最後は、副理事長の遠崎寿義氏からの挨拶と記念撮影で懇親会は終了しました。
I.C.E.では、今後も制作体制の整備や、人材・情報交換を通じて業界とクリエイティブの底上げを図っていきます。幅広く会員を募集していますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
取材・文/富山英三郎|Eizaburo Tomiyama