2014.09.19 EVENT

ソーシャルグッドなサイネージをテーマに開催された今回。会場にある5つの展示それぞれが、社会問題を解決する魅力的なストーリーを持って、私たちに新しい体験を与えてくれました。これらの展示の企画から完成に至った時間はたったの1ヶ月。それぞれのチーム全員が初対面の状態から創り上げたとは思えない完成度でした。集まった人達が1つ1つの展示に引き込まれていく光景を見て、新しいサイネージの底力を感じました。

【てあらいかがみ】

想定環境:子供達の集まる場所

手洗いゲームを通して、子供たちに正しい手の洗い方を伝えるサイネージ。手洗いジェルのポンプの下に圧力センサーが仕込まれており、ポンプを押すとゲームがスタート。ディスプレイ上に自分の手と泡、バイキンなどが映し出され、手洗いゲームが楽しめる。手の動きはLeap motion で読み取り、インストラクションの通りに手を洗うと、ゲームをクリアできる。

【Look at Me!】

想定環境:駅構内

"歩きスマホ"をしている人に注意喚起を促すサイネージ。キネクトセンサーで通行人を検知し、指向性スピーカー(限 られた範囲のターゲットに限定して音を発するスピーカー)で「前を向きなさい」と呼びかけ、ディスプレイに近づいていくと、モザイクのかかった女性の姿が徐々に鮮明になり、女装した男性の姿が現れる。最後のオチには、ユーモアで注意喚起をやわらげようというねらいがある。

【自分販売機】

想定環境:街頭

「3D プリンタが一般化したら、自分の3D データが自動販売機で買えるようになるかもしれない」という発想から生まれた自販機型サイネージ。キネクトセンサーでユーザーを3D スキャンし、ディスプレイに4 つのテクスチャの3D データを表示。ユーザーは好きなデータを選び、SNS やメールなどで共有できる。

【Cloud Sending】

想定環境:空港

旅行者が自分のスーツケースの空き容量を"寄付"し、支援物資の運搬に貢献できるサイネージ。飛行機の搭乗券をスキ ャンし、秤の上に荷物をのせると、ディスプレイに荷物の空き容量と行き先から決定した支援物資が表示され、その間に印刷されたレシートをカウンターに持って行くと、支援物質を受け取れる。旅行者の移動と共に世界中へ支援物資が届けられる。

【スマホリウム】

想定環境:カフェ、モバイルキャリアショップなどの施設

街中の充電システムのためのサイネージ。充電を始めるとディスプレイに植物が表示され、充電完了時に花が咲く。さらに、専用アプリをインストールするとキーカラーが選べるなど、+αのサービスが楽しめる。今回の制作ではキーカラーの搭載までにとどまったが、スマホリウムの位置情報を通知するサービスなどを想定。